やぎしんぶろぐ

C#er/プログラミング作法

今年もde:code 2017に参加してきましたー! 〜 総まとめ & 私が感じた事 〜

私の記事を見てくださっている(いるかな?笑)皆さま。

ご無沙汰しております。やぎしんです。

 

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掲題の通りですが、今年もMicrosoftの1大イベントであるde:codeに参加してきました!(2年連続2回目。去年の記事は下記の通り。)

 

s-yaginu.hatenablog.com

s-yaginu.hatenablog.com

 

今年もいろいろと熱い、いや、熱すぎる話を聞いてきたので、皆さんに少しでも共有したいなーと思い・・・。

他のブロガーの方々のほうが詳しいことを書いているかもしれませんが、少しだけ書きます!

今年は下記のセッションを拝聴いたしました!

day 1

Keynote: The New Age of Intelligence

・あなたのチームのセキュリティスキルは充分ですか?DevSecOpsを見据えたセキュリティ人材の育成方法(株式会社ディアイティ 河野 省二さん)

・[Xamarin 実践]モバイルアプリの開発、テスト、テスト配布、をすべて実践~Xamarin & Visual Studio Mobile Center~ (日本マイクロソフト株式会社 太田 一希さん)

・~.NET15周年の今こそ考える~ クラウドネイティブアプリケーションと.NETの活用(日本マイクロソフト株式会社 井上 章さん)

・50分でBot開発者になれる!~実践的ノウハウと、Azure や Office 365を組み合わせたアーキテクチャの伝授~(日本マイクロソフト株式会社 大田 昌幸さん & 株式会社ナビタイムジャパン 田辺 晋一さん)

 

day 2

・マイクロサービスは分割がキモ!基幹システムのためのドメイン駆動設計(株式会社ハピネット 和智 右桂さん)

・突撃!隣のVisual Stadio Team Services / Team Fundation Server~利用者からのベストプラクティス(日本マイクロソフト株式会社 武田 正樹さん & 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 額賀 義則さん & 株式会社ジュピターテレコム 井上 宗治さん)

・知っておくべきUWPアプリ開発のA to Z (日本マイクロソフト株式会社 田中 達彦さん)

・日本の第一人者がC#の現状と今後を徹底解説!「この素晴らしいC#に祝福を!」(「++C++; // 未確認飛行 C 」サイト管理者 岩永 信之さん)

・これからのエンジニアに必要な「マネジメント」の考え方 (日本マイクロソフト株式会社 澤 円さん)

・Build/de:code総括!テクノロジとアプリ開発の最新動向 (日本マイクロソフト株式会社 井上 章さん)

 

この中から、ピックアップして特に良かったなーと思ったものをブログに書き込みたいと思います!とりあえず、Keynoteからまとめてみますかねー

 

Keynote

まとめる、とは言ったものの、Keynoteは今後で動画公開されると思うので、私がどうこう言うよりもそちらをご覧いただければと思います(笑)。

 

所感: 本当にいろんな事象・物体がエンジニアとテクノロジーの力で制御できるようになり、今後地球の未来はエンジニアの手にかかっているんじゃないかな、と思いました。Keynoteが終わった時点でかなりモチベーションは高まってました。

 

特に印象に残っているのは、

* 同時通訳のプレゼンテーション(プレゼンターが話をしたことを、自動的に翻訳して字幕表示してくれたりするPowerPointのアドイン)の話

* 自動車保険のオススメを聞いたり、何か質問を投げると答えてくれるBotBot FrameworkとAIを駆使して実装した話

* 医者一人ではカバーできない医学知識などをAIとMachine Learingでカバーして、患者さんの一番の治療法の意思決定補助をしてくれるサービスの話

* Cognitive Services・・・すげーって話。笑  Cognitive Servicesのカスタムができるようになったので、より汎用的に利用する事ができるようになった。

* アレックス・キップマン<Hololensの生みの親>のMixed Realityの話→C#で実装できるので、これはかなり夢がある話でした。Hololens上で動くのはUWPアプリで、今はかなり簡単にUWPアプリが作成できたりするのでオススメです。(なんか田中さんのセッションでテンプレートを使ってアプリ開発しているデモを見た。Windows Template Studio、でしたっけ?)

* Preferred Networksさんとの戦略的協業の話。機械学習(PFNさんのChainerというサービス)を用いたアプリケーション開発を簡単に開発・導入する事ができるようになったらしい。Azure上で。デモもやってた!絵を描いたら、それに色を自動的に反映してくれるように機械学習させることができる、だったかな。あーうまく説明できない泣

* Build 2017でもかなり反響があった、Project Emmaの動画。泣けますね。うちの祖母が本態性振戦という手とか頭とかが震えてしまう持病を抱えているんですが、こういった人への応用も検討できないかなーと思いました。商品化してくれないかな。笑


Build 2017: Project Emma

他のブロガーさんの記事とかを見ていると自分のブログがちっぽけに思えました。泣

 

<これからのエンジニアに必要な「マネジメント」の考え方>

↓ Speaker ↓

 

日本マイクロソフト株式会社
マイクロソフトテクノロジーセンター センター長

澤 円さん

 

セッション終盤、本当に泣きそうになりました。下記、したためます。所感は丸括弧で!

 

〜マネジメントについて〜

よく現場でリーダー層・業務担当の人たちから言われがちな3つのフレーズ

・なるはやでちゃちゃっとやっちゃってよ。→スケジュールマネジメントの欠如
・とりあえずいい感じにしといてよ。→クオリティマネジメントの欠如
・なんかこれあんまり動かないんだけど。→リスクマネジメントの欠如

 

(意識して自分が「マネジメントする側」になることで、これらを解消・これらの欠如によって引き起こされるProblemを予防しよう!的な感じ。)
 
〜マネジメントのあり方〜
結構、プロジェクトに用いられるプラクティスに依存して、マネジメントを難しくしているところがある。本当だったら、”人はプラクティスに影響を受けて、作業を限定されてしまってはいけない”はず。
マネジメントの主役は「人」であり、エンジニアもまた「人」である。そしてそこにはコミュニケーションが必須である。
(コミュニケーションの重要性、キター!自分が今、一番重要で難しいと感じているところ・・・)
 
〜言葉の先のイメージの相違〜
1箇所直して?って言っていわれて直したのに、「なんでこんなに工数かかるの?」って言われた事ないですか?でもエンジニア目線では本当にそのくらい工数かけないといけない修正だったりします。ここで必要になってくるのは「何がどう見えているのかマネジメントする力」だそう。言語化して説明することが大事。
(まさに最近も経験したことがあるやつでした。なんで工数かかるの?って言われてもなーって本当に感じてた。笑)
 
〜余談?シリコンバレーとは?〜
シリコンバレーはいろんな企業が集まっていてすごいところ」ってよく思われがちだけど、実際すごいのは「シリコンバレーのマインドセットがすごい」らしい。
インド人がすごいらしい。一例で挙がったのは、バスの運転手の話。あるトンネルを通ろうとしたら、バスの車高が高くて通れなかった。運転手はタイヤの空気を抜いて車高を低くしてからトンネルを通ってその問題を切り抜けた、という話。まさに「マネジメント力が高い」一例だった。
(かなり自発的に行動する人たちがシリコンバレーに集まるので、マネジメント力を高められるエッセンスが集まる場所?なのかなーと。問題解決力が高い=マネジメント力が高いってことかな?)
 
〜「言われたことをやっただけでできたと思うな」〜
Microsoft Development社長 安達さんの言葉。
Innovationを起こしたいと思っているなら、この言葉の通りで、言われた事だけやっているだけではダメ!
 
・カスタマープロミス
→カスタマーに対してどんな約束ができるか、を決定する。これはチーム全体で合意する必要がある。
・シナリオプランニング
→なんだっけ?カスタマーがどういうシチュエーションで利用するのか洗い出しする?だっけ?忘れてしまった泣
・デリバラブル定義
→デリバリーできるかの指標を図る
・タスク設定
→さぁ、どうする?
 
タスク設定するのは各担当者で、その担当者がそのタスクの”BOSS”になる。”BOSS”にはそのタスクに対する説明責任が伴う。
1箇所直して?のところでの「なんでこんなに工数かかるの?」は、ここでの説明責任を果たす事によって劇的に品質を高くする事ができる!(プランAとプランBがあり、それぞれのメリット&デメリットを列挙して提案することでイメージの共有ができるから、と解釈した。)
 
〜マネジメントが成功すると自由になれる〜
マネジメントが成功する、説明責任が果たせると自由が手にはいる!その自由でいろんなことをしよう!サボり癖がある人は自由な時間がなくてもサボるので、”サボるからそういう考え方は導入できないねー”みたいな話はおかしい。
 
〜社員を子供あつかいしない〜
”これはダメだ”、”これはやるな”、っていう人が多い。これは会社の文化なところだけど、こうすると自発的な行動ができないし、実際はもっとカイゼンできるはずなのに行動が制限されて、新しい風を吹かせづらくなる。
 
〜機械にはできない、人だからできること〜
いくらAIが発展していくこれからだとしても、
・クリエイティブな活動をすること
・リーダシップを発揮すること
起業家精神を持つこと
は機械にはできない!これは失いたくない精神!
 
 
じゃ、僕たちはこれからそのマネジメント力を手に入れてどうする?
テクノロジーで人を幸せにしようよ!
(私、ここで泣きそうになる。笑 テーマの規模がでかいけど、自分の考え方次第でそんなこともできるんだ!と感じさせてくれた澤さんのプレゼンはとても感動的なものでした。)
 
 

Build/de:code 総括! テクノロジーとアプリ開発の最新動向

↓ Speaker ↓ 
 

日本マイクロソフト株式会社
デベロッパー エバンジェリズム統括本部
エバンジェリスト

井上 章さん

 
これまでの総まとめセッション!これから、自分のできることの領域が広がってきていることを実感させてくださったセッションでした。
 
・去年のde:codeで登場した全盲のエンジニアの方のLiveCodingがBuild 2017で行われたそう。(いろんな人がエンジニアリングできるようになってきた。これってテクノロジーで人の人生を変えた、ってこと!普通にすごい。)
・最新のVisual Studioの性能紹介。コーディングをしている最中で、あらかじめ用意しておいたテストをリアルタイムで実行してくれるLive Unit Testingをデモで紹介。終盤あたりでVisual Studio Snapshot Debugging in Azureの話もあった。これは、不具合が起こった時にその時点のデータとかを利用していち早くProblemにアプローチできる、というVisual Studioの最新のテクノロジー!
・.NET Standardで広がる、アプリケーション開発の可能性について。.NET Framework上で動いていた独自フレームワーク.NET Frameworkから.NET Standardへ移行する事によって、Xamarinとか開発した別アプリケーションでもそのフレームワークを使用できるようになる!
・未来の話。XAML Standard 1.0!これによって、Xamarin.FormsでコードをShareしてたけど、カバーしきれないとかかゆいとこに手が届かなかったみたいな、”Shareできなかったところ”も含め、すべてのコードを共通化できる!これで、プログラマーが覚えるべき言語は1つになる。すごい。
 

<de:code全体的な所感>

去年はDevOps系のセッションが多かった?

今年はHololensとかAIとかのセッションが多いかなーと思ってましたが、案の定そんな感じでした。また、Xamarinに絡めてのセッションが増えた感じで、デモもXamarin使ってっていうのが多かったかな。

実際にCognitive Servicesを使ってアプリを作ってみよう!みたいなHands Onブースもあって、本当に簡単に作れた。(まぁ、Qiitaの記事を読みながらって感じだったけど。)簡単に作れるって、エンジニアのこと考えてくれているからこそできるよなーマイクロソフトさんすごいなーって若干マイクロソフトさん信者っぽくなりました。全然いい意味ですよ?

 

澤さんのセッションでもありましたが、”テクノロジーで人を変える事ができるし、その権利は僕らエンジニアは持っている”ってつくづく感じるセッションが多かったです。

今の業務で扱っているC#でできる事がかなり多いって事がわかったので、これからの時代はC#でどんどん変革を起こせるな、と感じた!だから頑張る!

 

 

以上です!笑

 

 

追記:Xamarinの本がde:codeで先行販売されていたので買っちゃいました。ちょっとずつ読み進めていこうと思います!

プログラミングXamarin 上 Xamarin.FormsとC#によるクロスプラットフォームモバイルアプリ開発

プログラミングXamarin 上 Xamarin.FormsとC#によるクロスプラットフォームモバイルアプリ開発

 

 

 

 

※なかなかブログが続かなくて、この記事書くまで143日ブログを更新してませんでした。サボり癖・・・泣